1. Prediction of Genetic Trend for Herd Life of Holstein Cows in Japan
- Author
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Yamato Atagi, Kouichi Hagiya, Tatsuo Shirai, Takayoshi Kawahara, and Mitsuyoshi Suzuki
- Subjects
Gynecology ,medicine.medical_specialty ,Herd ,medicine ,Biology - Abstract
ホルスタイン種における在群期間に関する直接および間接遺伝評価値から遺伝的趨勢を予測した.データは,1985年から1995年までに初産分娩した雌牛からの838,232の長命性記録,1997年から2003年までに体型審査を受審した165,715の体型審査記録である.在群期間に関する遺伝的趨勢は,在群期間に関する記録をもつ個体およびそれらの父牛について遺伝評価(以下,直接評価)値から推定した.在群期間の記録が得られていない雌牛およびそれらの父の在群性に関する遺伝評価値は,体型形質に関する遺伝評価に対して最良予測法を応用して間接的(以下,間接評価)に推定した.間接評価のためのモデルは,14の体型形質を採用したモデルを最大モデル,相関の高い複数の体型形質から選択的に8形質を採用したモデルを縮小モデルとし,それら2種類のモデルによる推定値を比較した.間接評価値を推定した個体の両親のいずれか,または両方が直接評価値をもつ場合,それらの評価値と間接評価値を結合した.在群性について推定された遺伝率は,0.08であった.直接評価値および間接評価値間の相関係数は,最大モデルおよび縮小モデルに関して各々0.52および0.66であった.このことより,間接評価値の推定には,最大モデルよりもむしろ縮小モデルが適すると判断した.直接評価および縮小モデルを採用した間接評価による遺伝的趨勢の予測より,わが国では,在群性の直接選抜を行っていないにもかかわらず,雌牛の在群期間の向上が示唆された.
- Published
- 2005
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