1. 3GeV次世代放射光施設の加速器システム
- Author
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Nishimori, Nobuyuki, Kobayashi, Hajime, Yoshikawa, Hiroshi, Watanabe, Takahiro, Takano, Shiro, Oishi, Masaya, Fukami, Kenji, Asaka, Takao, Kondo, Chikara, Oshima, Takashi, Itoga, Toshiro, Saji, Choji, Masaki, Mitsuhiro, Shoji, Masazumi, Takahashi, Sunao, Tanaka, Hitoshi, and Ego, Hiroyasu
- Abstract
国内初の高輝度中型放射光施設となる3GeV次世代放射光施設の蓄積リングは、最新の加速器ラティス設計であるMBA(Multi-Bend Achromat)構造を取り入れて低エミッタンス化し、軟X線からテンダーX線領域で高コヒーレンス・高輝度光の提供を目指す。蓄積リングへの入射加速器は、軟X線FELへの拡張性を考慮して3 GeVの線型加速器とし、SACLAで用いられた常伝導高勾配C-band加速システムを採用した。また、電子ビームの安定性や加速器運転の信頼性が、光源の実効性能や利用者の利便性に大きく影響するとの視点に立ち、機器性能の確保、運転の信頼性とメインテナンス性を最大限考慮した加速器設計を進めている。 蓄積リングは周長約350mで16セル、4BAを採用し、SPring-8 II計画のR&Dを最大限活用して機器の性能保証、コストの合理化を図っている。自然水平エミッタンス1.1nmrad、蓄積電流400mAを目指す。SACLAをベースに設計された3GeV線形加速器は、蓄積リングへの入射器としての運転を前提としているが、蓄積リング外側に配置しており、将来の軟X線FELへの拡張を視野に入れている。 本発表では、3GeV次世代放射光施設の加速器の特徴と進展状況を報告する。, 第16回日本加速器学会年会
- Published
- 2019