1. A clinical study of amyloid osteoarthropathy in hemodialysis patients and radiolucent carpal bone cysts
- Author
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Tadayuki Miyamoto, Fumito Komatsu, Hitofumi Hashimoto, Akira Takenaka, Naotami Terao, Kazunori Kuwabara, and Hiroshi Yamamoto
- Subjects
medicine.medical_specialty ,Dialysis related amyloidosis ,business.industry ,Medicine ,business ,Carpal tunnel syndrome ,medicine.disease ,Surgery - Abstract
透析アミロイドーシスとcystic radiolucency (CRL) との関係を明らかにするため, 手根骨のCRLをGroup 1-4の4つの段階に分類し, 年齢, 透析歴, 慢性腎不全の原因疾患, 遠位橈尺関節におけるvariant, 各種血液生化学的パラメーターについて検討した. また嚢胞化に対する種々の因子の影響度を知るために, 多変量解析を行った. 対象は, 維持透析を受けている150名, 男性85名, 女性65名, 平均年齢53.5±12.2歳, 平均透析期間, 71.9±49.0か月であった. また対照群として, 健康な成人36名, 男性13名, 女性23名を選んだ. CRL陽性率は, 患者群34.7%, 対照群19.4%であり, 患者群の方が有意に陽性率が高かった. また手根管症候群合併患者で87.5%と頻度が高かった. Cystと年齢との関係は, CRLの重症化につれ, その平均年齢が高くなる傾向にあった. Cystと透析期間との関係は, Group4のみが有意に透析期間が長く, 他のgroup間には有意差を認めなかった. 透析期間別のCRL陽性率は透析6年未満までは, 対照群と有意差がなく, 6年以上で有意差を認めた. CRLとulnar varianceとの間には一定の傾向は認められなかった. CRLと血液生化学的パラメーターでは, 血清Ca値がgroup分類に大きく寄与しており, CRLが重症化するほど血清Ca値が上昇する傾向にあり, 血中β2-microglobulin値はgroup分類には影響していなかった. 以上よりアミロイドーシスの診断には治療期間が6年以上の患者で, Group 4 (CRLを3個以上認めるもの) に属するものであることが基準となると考えられた.
- Published
- 1989
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