1. A case of the cervical carcinoid tumor with squamous cell carcinoma in situ
- Author
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Yoshinobu Yoshida, Hidetoshi Okabe, Muneo Iwai, and Yoshimitsu Miyahira
- Subjects
In situ ,Oncology ,medicine.medical_specialty ,Pathology ,business.industry ,Internal medicine ,Cervical Carcinoid Tumor ,Medicine ,Basal cell ,business - Abstract
今回, われわれは扁平上皮内癌を伴った子宮頸部カルチノイド腫瘍の1症例を経験し, その細胞所見および組織所見を中心に免疫組織学的検討を加えたので報告する.症例は34歳の女性で, 細胞診で小細胞非角化型扁平上皮癌と判定され, 生検材料でも同様の診断が得られたため, 手術および治療目的で当産婦人科へ入院した.摘出標本の組織像は, 小型の異型細胞が胞巣状, 柵状, リボン状の配列を示しており, Grimelius染色では多数の好銀性顆粒がみられ, また電顕所見においても神経分泌顆粒を認めたため, カルチノイドと同定された.また扁平上皮内癌も認められたため最終的にカルチノイド腫瘍と扁平上皮内癌の重複癌と診断された.剥離細胞所見では, 円形~類円形の裸核状の異型細胞が出現しており, 核クロマチンは細~粗穎粒状を呈していた.当初これらの細胞は小細胞非角化型扁平上皮癌と判定されていたのだが, 小細胞非角化型扁平上皮癌は核クロマチンが粗顆粒状を呈することが多く, 核小体が比較的目立つという点などに注意すれば鑑別は可能であったと考える.また子宮頸部カルチノイドを診断するうえで, NSE, Leu 7が神経内分泌マーカーとして有用であった.
- Published
- 1990
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