1. Observation of north-east region of supernova remnant RCW86 by Suzaku
- Author
-
Yamaguchi, Hiroya
- Subjects
molecular cloud ,星間物質 ,ASTRO-E2 ,energy spectrum ,超新星 ,RCW86 ,spectrum analysis ,X-ray Astronomy Satellite ,image analysis ,画像解析 ,supernova ,curve fitting ,シンクロトロン放射 ,分子雲 ,interstellar matter ,超新星残骸 ,synchrotron radiation ,エネルギースペクトル ,space plasma ,supernova remnant ,すざく ,スペクトル解析 ,X線天文衛星 ,カーブフィッティング ,宇宙プラズマ ,Suzaku - Abstract
本収録ではSuzaku(すざく: ASTRO-E2: X-ray Astronomy Satellite)によるRCW86北東shellの観測結果を報告する。イメージングおよびスペクトル解析によって、この領域からのX線を低温(〜0.3keV)および高温(〜1.8keV)のthin-thermal Plasmaと、シンクロトロン放射成分に分離、それぞれ分布が異なることを明らかにした。高温成分は低階電離の鉄を多量に含み、熱的filament(低温成分)よりSNR(SuperNova Remnant)の内側に強く分布する。また、シンクロトロンX線とは全く相関がなかった。これらの事実は高温成分の起源が逆行衝撃波によって加熱されたFe-richなイジェクタであることを強く示唆する。RCW86の北東領域では1部が比較的最近になって分子雲などの高密な領域に衝突し、順行衝撃波が一気に減速したと考えられる。その結果、宇宙線加速効率が急激に低下し、同時に逆行衝撃波が減速もしくはSNRの中心に向かって後退し始めたのであろう。これに対し、シンクロトロン放射が強い領域は未だ密度の小さい空間中を高速で膨張しており、効率的に宇宙線を加速し続けていると解釈できる。, 資料番号: AA0063722003
- Published
- 2007