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「日本語文章表現演習」をオンライン授業として展開するにあたり、文書作成ソフトWORDを用いて200字限定作文を書き、全員の文章を読み、メッセージを贈り合うという活動を取り入れることにした。この活動においては、タイトルに工夫を凝らし、執筆前の構想に十分な時間をかけ、記述時には字数調整のために推敲を繰り返し、さらに書き上げた自分の作品には必ず反応がもらえるという「学習サイクル」が生まれることになる。この「学習サイクル」を継続することによって、学習者同士が学び合い、優秀作品が続出することとなった。作文に対する忌避感覚を軽減し、自分の文章に対する自己肯定感を高めるために取り入れた様々な工夫が功を奏したのである。この指導過程と成果を報告し、オンライン授業における「主体的で対話的な学び」を実現する手立てについて考察する。

It is widely known that university students have serious difficulties in writing academic essays. Our analysis revealed that there are two sources of the difficulties concerning the argument structure and problem formulation. Students do not understand that academic essays in the field of empirical sciences have a particular logical structure whose components are claim, data, warrant, backing, rebuttal, and qualifier as Toulmin (1958) revealed. As to the problem formulation, the lack of the content knowledge prevents students from evaluating the relevance, significance, and feasibility of problems. In order to develop students' writing skill, we designed a collaborative learning environment where students actively interact with their peers online as well as offline. We reported the effects of two collaborative activities, the peer reviewing and Jigsaw learning. The peer review activities enhanced students' recognition of the need for the argument structure and advanced the levels of students' essays. The analysis of the discourse in the Jigsaw learning revealed that active Jigsaw sessions involving explanatory activities contributed to the better problem formulation.

本校では、三年生文系選択科目として「国語表現」二単位の授業を開講している。その内の一単位は作文・小論文指導を中心とした授業である。卒業までに、生徒が論理的な小論文を書くことができるようになることを目標としている。本稿では、平成一九年度から四年間の実践を踏まえておこなった平成二三年度の作文・小論文指導を振り返りたい。

本校では、三年生文系選択科目として「国語表現」二単位の授業を実施している。その内の一単位は作文・小論文指導を中心とした授業で、卒業までに、生徒がきちんとした小論文を書くことができるようになることを目標としている。本稿では、作文・小論文指導を担当した、平成一九年度から四年間の実践を振り返りたい。