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Differential cyanosis indicates a lower percutaneous oxygen saturation （SpO2） level in the lower extremities than in the upper extremities and is generally observed in patients with interrupted aortic arch （IAA）. We report a case of the absence of differential cyanosis in a neonate with IAA. A male neonate was born at 38weeks of gestation. Despite routine care, his SpO2 level dropped to 90％ at 1h after birth. On admission, there was no evidence of differential cyanosis. Systolic murmur was noted 12h after birth, leading to suspicion of IAA on echocardiography; IAA type B was confirmed by computed tomography. IAA type B occurs between the left carotid artery and left subclavian artery. In our patient, the levels of SpO2 were different between the ear and lower extremities without signs of differential cyanosis because his right subclavian artery branched from the aorta distal to the interruption and left subclavian artery. In conclusion, despite the absence of differential cyanosis and lack of detailed echocardiographic evaluation, careful observation is mandatory. SpO2 measurement in the ear is important to rule out IAA.

日本学術振興会「ひらめき☆ときめきサイエンス」助成によるストレスマネジメントの体験型学習の効果を明らかにする目的で、同意が得られた 18 名の参加高校生を対象に実施終了後の質問紙調査と郵送法で回収した対象者11名のリラクゼーション前後で測定した血圧値、脈拍値、経皮的酸素飽和度、唾液アミラーゼ値、マインドバランス計器から測定した実測値と変化率を調べた。その結果、本体験型学習プログラムへの興味や関心ならびに満足感は 9 割以上と高く、自由記述内容は、《ストレス緩和の重要性》、《体験による学びの満足感》、《他者と交流できた満足感》、《看護職への志向性》の 4 つに集約された。また、リラクゼーション後の血圧値、脈拍値は低下したが唾液アミラーゼ値は若干の上昇が認められた。一方、経皮的酸素飽和度およびマインドバランス総合評価、リラックス度は上昇が認められ、簡便かつ客観的にリラクゼーション効果を実体験できたことにより、ストレスマネジメントの重要性や体験型学習の満足感に繋がったと考える。

Background: Current therapeutic interventions for dysesthesias caused by spinal cord dysfunctions are ineffective.We propose a novel intervention using transcutaneous electrical nerve stimulation (TENS) for dysesthesias, and we present an in-depth case series. Patients and methods: Conventional high-frequency TENS and the novel dysesthesia-matched TENS (DM-TENS) were applied to 16 hands of nine patients with spinal cord dysfunction. The dysesthesia-matched TENS’ stimulus intensity and frequency matched the intensity and somatosensory profile of the patients’ dysesthesias. The Short-Form McGill Pain Questionnaire version-2 (SF-MPQ2) and quantitative sensory testing (QST) were applied during electrical stimulation/no stimulation. We determined intraclass correlation coefficients (ICCs) to evaluate the reliability of the setting and the effects on the dysesthesias and the change in subjective dysesthesia between each patient’s baseline without TENS and DM-TENS. Results: We were able to apply electrical stimulation matching the patients’ subjective dysesthesia for 14 hands (eight patients). TENS could not be applied for the remaining patient due to severe sensory deficits. Compared to the patients’ baseline and high-frequency TENS, the DM-TENS provided significant decreases in tingling/pinsand-needles and numbness on the SF-MPQ2, and it significantly improved the dynamic and static mechanical detection on QST. Regarding the reliability of the dysesthesia-matched TENS settings, the ICCs (1,5) were intensity, 0.95; frequency, 1.00; and effect on dysesthesia, 0.98. Conclusion: DM-TENS improved the dysesthesias and mechanical hypoesthesia caused by spinal cord dysfunction. The effectiveness of DM-TENS particularly for tingling and numbness was clearly higher and was reliable within the patients. These results may suggest an effective treatment of dysesthesias in patients with spinal cord dysfunction., Frontiers in Human Neuroscience, 16, art. no. 937319; 2022

【研究目的】看護学部生の異文化受容の認識を明らかにし、今後の国際化を推進していくための教育への示唆を得る。 【研究方法】看護学部生374 名を対象に、異文化体験、国際関連科目への関心、異文化受容の認識、異文化受容に必要なスキル、国際看護とは何かについて調査した。研究者の所属施設の研究倫理審査委員会の承認を得て行った。 【結果】対象学生のうち168 名（44.9%）が何らかの異文化体験があり、184 名（複数回答）が国際関連科目への関心があった。異文化体験、国際関連科目に関心のある学生の方が異文化への積極的関与を示し対外国人緊張が低かった。異文化受容に必要なスキル、国際看護については、看護 学生らしい発想で自由に捉えられていたが実際的な記述は少なかった。 【考察】看護学部生が積極的に海外経験や留学できる環境整備が必要。また学生のニーズに合わせた科目配置や具体的にイメージできる授業の工夫が必要である。

本研究は、高校生16名を対象に行った日本学術振興会「ひらめき☆ときめきサイエンス」助成による『ハンドパワーの極意伝授 ! ～見て、聴いて、触れて体験しよう 癒しの科学と実践～』の教育実践の成果を明らかにすることを目的に、プログラム終了後のアンケート調査とハンドマッサージ実施前後の温度変化を赤外線サーモグラフィーにより調査した。結果、対象者の満足感や興味ならびに関心は約9割以上であり、体験学習を通して《プログラム内容への満足感》以外に、《ハンドパワーの実感とケアの大切さ》、《マッサージ効果の実感と他者への活用期待》、《アロマ作成の楽しさと活用期待》を得ていた。また、マッサージの実施前後の手掌温度は、12名に約2℃の変化が認められ、体験を可視化したこともマッサージ効果の実感や満足感を高め教育実践の成果に繋がっていたと考えられた。今後は、さらに体験学習の効果を高められるプログラム内容や方法を検討する必要がある。

目的：A県看護職の喫煙状況の実態把握と禁煙支援のための示唆を得ること。研究方法：A県内53施設の看護職者4,200名に喫煙に関する状況について質問紙調査を行った。倫理的配慮：著者以外で構成される第三者組織の承認を得た。結果：有効回答3,610名のうち765名（21.2％）が喫煙者,そのうち勤務中喫煙者は419名(11.6%)。喫煙者は身近な人の影響や好奇心から喫煙を始め,気分転換やいらいら, 飲酒時の喫煙が多く, 一日の平均喫煙本数は11.6本。禁煙困難者は複数の理由から禁煙を望み, 6割以上が禁煙に関心があるが, 多くは喫煙本数が多く禁煙に至らない。禁煙関心者は, 受動喫煙についてや禁煙具体策を知りたいと思う一方,禁煙無関心者は禁煙困難感が低く,一日の喫煙本数が有意に多かった。考察：全国的な禁煙施策により, 看護職の喫煙者の多くは健康への害や経済的圧迫を認識しており, 今後は禁煙具体策の情報提供が禁煙支援につながる。一方, 禁煙困難者および禁煙無関心者へのアプローチが必要である。

本研究は、外科病棟看護師に術後疼痛管理の教育研修を実施し、実施前後の術後疼痛管理への認識と看護実践の変化について、外科病棟看護師の主観的評価から検討し、介入の効果を明らかにすることを目的とした。教育研修は、術後疼痛管理に必要な基礎知識の要点についてテキストを用いて講義形式で実施した。教育研修の開催は病棟看護師が全員参加できるよう複数回実施した。教育研修の前後においてアンケート調査を実施した結果、患者主体の周術期疼痛管理の推進に関する認識が有意に上昇した。さらに看護実践では半数以上の項目の実施率が上昇し、特に患者教育の充実や非薬物的な疼痛緩和ケアの実践等に効果的である可能性が示唆された。今後は教育研修の効果について看護師の主観的評価だけでなく、参加観察や患者による評価など客観的指標から分析することや、教育研修後一定期間を経た後の看護実践の評価について検討を重ねていくことが課題である。

本研究は、Y県術後疼痛管理研究会が継続して活動を行う上での取り組むべき課題を明らかにすることを目的に、研究会メンバー10名から得た記載内容を質的統合法(KJ 法)で分析した。結果、活動が継続できるのは、【活動推進の源泉:仲間の存在と形ある成果】であるとしていた一方、【活動推進のネック:不十分な事務局体制】と捉えていた。また、【課題の震源:看護師の知識不足による不全感とジレンマ】がある故に、研究会が【これまでの活動の成果:学ぶ機会の提供】に繋がっていると捉えていた。それ故、【課題の震源:看護師の知識不足による不全感とジレンマ】を解決し、【これまでの活動の成果:学ぶ機会の提供】を推進する上でも、【学習活動発展の課題:継続したレベルアップ機会の提供】と【研究活動発展の課題:教育ツールの開発とエビデンスの確立】の両面から取り組むことで、【実践活動発展の課題:他職種とのチームアプローチの充実】になると捉えていたことが明らかになった。