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The Influence of the Constitution of Electrical Insulating Oils upon their Gassing Characteristics under High Electric Stress. I

Authors :
Hideo Fujita
Source :
The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan. 67:1680-1684
Publication Year :
1964
Publisher :
The Chemical Society of Japan, 1964.

Abstract

電力送電用油入ケーブルの使用電圧が高まった際, どのような化学組成の絶縁油が高電界下でいっそう安定であるかを明らかにするため,基油の異なる4種の絶縁油を選び,それぞれの精製度を3段階に変えた12種の油を対象として,25.9,41.3,49.7kV/cm,30℃でガス試験を行なった。印加時間(t)に対するガス発生量(x)の全データは,前報までと同様, dx/dt=B+Aexp(-kt)で解析することができた。そして基油ならびに精製度が広く異なっても, また電位傾度が変っても,それらのガス試験結果は上式によって表現することができ,定数AとBによって各油の結果を特色づけうることを確認した。さらに, 各油に関するこの定数A,B値の電位傾度ならびに化学組成依存性から, 電圧上昇による放電反応性変化への鉱油化学組成の影響について次の傾向を把握した。すなわち,鉱油の化学組成に関し,第4報で見出した定数Aと%CN(%CP-%CA)d/Mの相関性ならびに第5報で見出した定数BとRT(%CP/%CR)d/Mの相関性は電位傾度が変っても成立する。しかし電位傾度上昇によりA との相関性は定数A の減少する方向へと比例的に変化するのに対し, 定数Bとのそれは急激にBの増大となり,特に(%CP/%CR)の大きい油ほどこの傾向は著しくなる。この結果,いっそう高電圧下でも安定でありうる油とは,定数Aの小さいことと同時に,定数Bが小さく,かつ電位傾度による変化の少ない油であることを知りえた。

Details

ISSN :
21850860 and 00232734
Volume :
67
Database :
OpenAIRE
Journal :
The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan
Accession number :
edsair.doi...........0db041e210e1123da31d41573c134ba0
Full Text :
https://doi.org/10.1246/nikkashi1898.67.10_1680