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A Suspected Case of Fascioliasis Preoperatively Diagnosed as Intrahepatic Bile Duct Cancer
- Source :
- The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 45:387-393
- Publication Year :
- 2012
- Publisher :
- The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery, 2012.
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Abstract
- 症例は51歳の男性で,全身に掻痒を伴う膨疹を主訴に受診した.血液検査でトランスアミナーゼ上昇を認めたため精査したところ,腹部超音波で肝S7,8に3cm大の腫瘤性病変を認めた.CTでは同部に早期から造影されるが内部の造影効果の弱い辺縁高吸収,内部低吸収な結節を指摘された.他に原発巣を認めず,各種腫瘍マーカー・感染症マーカー陰性であったが,CT造影パターンより肝内胆管癌と診断し,肝部分切除術を施行した.病理組織学的診断では,悪性所見は認められず,壊死を伴う肉芽腫性病変であった.異物巨細胞が目立ち,高度な好酸球浸潤により形成されるCharcot-Leyden結晶が認められたことから寄生虫の可能性が考えられたが,虫体,虫卵は指摘できなかった.血清抗体検査で,肝蛭の抗体が高値ではなかったが,ほかの抗体と比べると完全に陰性と判断できるほど低くなく末梢好酸球が高値ではないことから過去に感染した肝蛭症が強く疑われた.
Details
- ISSN :
- 13489372 and 03869768
- Volume :
- 45
- Database :
- OpenAIRE
- Journal :
- The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery
- Accession number :
- edsair.doi...........0eca7b194bba6227cd54ce1ccc68d0b1
- Full Text :
- https://doi.org/10.5833/jjgs.45.387