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A CASE OF SIMPLE ULCER PERFORMED LAPAROSCOPY-ASSISTED REMOVAL OF ILEOCECAL REGION

Authors :
Michiko Yamashita
Hisashi Ishikura
Hiroshi Okitsu
Yoko Yamamura
Hiromitsu Takizawa
Yasuhiro Yuasa
Source :
Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association). 67:2400-2404
Publication Year :
2006
Publisher :
Japan Surgical Association, 2006.

Abstract

単純性潰瘍は回盲部に好発する大型の打ち抜き様潰瘍を特徴とする原因不明の炎症性腸疾患である.症例は43歳,女性.主訴は腹痛であった.平成16年3月の大腸内視鏡検査で,回盲部に深い打ち抜き様潰瘍を認め,再発を繰り返した.臨床症状と病理像から単純性潰瘍と診断し,ステロイド投与を含めた内科的治療を行った.しかし,治療抵抗性であったために平成17年2月に腹腔鏡下回盲部切除術を施行した.術後経過は良好で,現在のところ再発は認めていない.単純性潰瘍は稀な疾患で,その病態の解明や治療法の確立は成されていない.また,しばしば難治性で,経過中に出血や狭窄,穿孔などをきたすこともある.その累積手術率は高く,術後再発率も非常に高いことが知られている.今回われわれが行った腹腔鏡補助下回盲部切除術は低侵襲であり,癒着のリスクも低いことから複数回の手術の可能性のある本疾患に対して選択されるべき術式であると考える.

Details

ISSN :
18825133 and 13452843
Volume :
67
Database :
OpenAIRE
Journal :
Nihon Rinsho Geka Gakkai Zasshi (Journal of Japan Surgical Association)
Accession number :
edsair.doi...........1b70702edda3ffbc5f66a29bf3f408da
Full Text :
https://doi.org/10.3919/jjsa.67.2400