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Effect of Dose Rate on the Radiation Graft Polymerization of Acrylonitrile onto Polyvinylchloride Fiber

Authors :
Akira Udagawa
Eiichi Kageyama
Shoji Hashimoto
Yasuo Kusama
Source :
The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan. 74:1237-1240
Publication Year :
1971
Publisher :
The Chemical Society of Japan, 1971.

Abstract

ポリ塩化ビニル繊維の熱酌性質を向上させるため,種々の試みが行なわれている。桜田らはポリ塩化ビニル繊維にアクリ獄ニトリルのグラフト重合を行ない,耐熱性が著しく向上することを報告している。本報告では放射線同時照射法により,ポリ塩化ビニル繊維にアクリロニトリルをグラフト重合させる反応について,線量率の影響を検討した。照射は未延伸のポリ塩化ビニル繊維をアクリロニトリルモノマーとn-ヘキサンとの1:1の混含液中に浸漬した状態で行ない,線源としては低線量率(104~106rad/hr)を得るため60℃を用い,高線量率(107~10grad/hr)を得るため電子線加速器を用いた。その結果,次の点が明らかになった。(1)低線量率でも高線量率でも容易に100%程度のグラフト率が得られるが,特に高線量率の場合2~3分の短い反応時間で達成される。(2)グラフト重合反応の初期速度は低線量率では線量率の1次に比例し,高線量率では線量率の増加とともに0.3次から0次へと変化する。(3)グラフト重合反応の初期速度の温度依存性は小さい。(4)グラフト重合反応の後重合効果は非常に小さい。(5)グラフト効率は高線量率で反応を行なった方が高い。(6)雰囲気の影響は反応のごく初期にのみ観測される。

Details

ISSN :
21850860 and 00232734
Volume :
74
Database :
OpenAIRE
Journal :
The Journal of the Society of Chemical Industry, Japan
Accession number :
edsair.doi...........3340a1a208a0618f5b8578a4fbe50319
Full Text :
https://doi.org/10.1246/nikkashi1898.74.6_1237