A case of squamous cell carcinoma of the lip region that was treated using a combination of radiotherapy and intraarterial chemotherapy

66歳, 男性。口唇のほぼ全域に有棘細胞癌および前癌性病変を認めた症例に, 初回治療として動注化学療法と放射線療法の同時併用を行い好結果を得た。動注法は左側はオトガイ下動脈経由顔面動脈順行性挿管法を, 右側は顔面動脈直接挿管法を用いて硫酸ペプロマイシンを1日に片側5mgずつ連日, 総量70mgを投与した。放射線は6MeVの電子線を1日250cGy, 週に5日間連日照射し総線量5000cGy用いた。照射終了7カ月を経た現在再発をみていない。治療後の口腔の整容と機能に問題なし。