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Authors :
Takashi Owada
Kazui Soma
Ken Kumagai
Yasushi Asari
Masayasu Arai
Source :
Nihon Shuchu Chiryo Igakukai zasshi. 9:23-28
Publication Year :
2002
Publisher :
Japanese Society of Intensive Care Medicine, 2002.

Abstract

長期気管挿管後に抜管困難となる原因と対策を検討した。平均14日間の気管挿管を受けた33症例を対象に,前向き研究として抜管直後にファイバースコープを用いて観察した喉頭所見と抜管後の臨床症状,転帰,挿管期間などとの関係を調べた。抜管後の症状は気道狭窄症状と気道分泌物による症状に分類し,喉頭所見は喉頭浮腫,声帯損傷,声門閉鎖不全に分類した。気道狭窄症状を呈した群には喉頭浮腫が多く,再挿管率も高かった。分泌物による症状は特定の喉頭病変や転帰との相関は認めなかった。狭窄症状への対策としては非侵襲的陽圧換気(non-invasive positive pressure ventilation, NPPV)の有効性が示唆された。分泌症状に対しては再挿管により喉頭病変が恒久的障害へ進展する可能性や早期気管切開による予後改善の報告があることにより,早期の気管切開が適切と思われる。今回は臨床症状や喉頭所見の重症度評価を行えなかったが,挿管期間のみにとらわれず抜管後の臨床症状と喉頭所見から総合的に病態を判断し,それに見合った対処が必要である。

Details

ISSN :
1882966X and 13407988
Volume :
9
Database :
OpenAIRE
Journal :
Nihon Shuchu Chiryo Igakukai zasshi
Accession number :
edsair.doi...........3cd1f1b3ec541a2ac2c2bb3bf36a4334
Full Text :
https://doi.org/10.3918/jsicm.9.23