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Pleural lavage cytology in primary lung cancer

Authors :
Masahiro Yoshimasa
Akihiro Murotani
Yoshimasa Maniwa
Yoshifumi Miyamoto
Noriaki Tsubota
Source :
The Journal of the Japanese Association for Chest Surgery. 10:773-777
Publication Year :
1996
Publisher :
Japanese Association for Chest Surgery, 1996.

Abstract

肺癌症例に対する術中迅速の胸腔内洗浄液細胞診検査を無胸水例と胸膜湿潤例に行い, 次のA, B, Cの検討をした.A, 肉眼的に胸水を認めない連続107手術例 (1985年6月~1987年11月) に胸腔洗浄を行い (A群), これを細胞診検査に供した.その中で細胞診陽性と判明した5例 (4.6%) の臨床経過を追跡した.B, 原発性肺癌手術522例 (1984年7月から1992年5月) のうち, 胸膜がかすかに湿潤する78例 (B群) に同様の検査を施行し陽性であった14例 (18%) について検討した.C, 原発性肺癌手術522例 (1984年7月から1992年5月) のうち, 少量胸水貯留40例 (C群) の中には陽性が11例に認められた.A群陽性5例の3年生存率は40.0%, 5年生存率は0%で, B群陽性14例ではそれぞれ30.5%, 0%であった.両者の生存率に有意差はみれなかった.これはいずれも同時期の本センターにおけるstageIII~IVの予後に相当した.C群も当然ながら予後不良であった (3年生存率67.5%, 5年生存率20.2%).以上の結果より, 胸腔内洗浄による細胞診陽性例は, 胸水の多少に関わらず同等に予後不良である.これはPおよびPM因子陽性例では予想されるが, これらの因子が陰性である症例が含まれていることは見逃せない.本所見を見過ごしたstage分類とそれに基づく治療法には問題があり, 何らかの対策が必要である.

Details

ISSN :
18814158 and 09190945
Volume :
10
Database :
OpenAIRE
Journal :
The Journal of the Japanese Association for Chest Surgery
Accession number :
edsair.doi...........44b1d1be098f745e8a0dda5ff2c67c8b
Full Text :
https://doi.org/10.2995/jacsurg.10.773