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Evaluation of Serum IgG Avidity for Porphyromonas gingivalis in Patients with Adult Periodontitis

Authors :
Junichi Takahashi
Source :
Nihon Shishubyo Gakkai Kaishi (Journal of the Japanese Society of Periodontology). 38:261-271
Publication Year :
1996
Publisher :
Japanese Society of Periodontology, 1996.

Abstract

この研究は, Porpgyromonas gingivalisの表層抗原に対する成人性歯周炎患者血清中のIgG抗体のアビディティについて検討したものである。抗原として組織侵襲性の低いP. gingivalis ATCC 33277株と組織侵襲性の高い16-1株の, 全菌体, 抽出したリポ多糖 (LPS) および線毛抗原を用いた。血清IgG抗体価は, 初期治療前と初期治療後に, 酵素免疫測定法 (ELISA) によって調べた。IgGアビディティ力価はdiethylamineを用いたELISAで測定した。治療前の患者群の血清IgG抗体は, 16-1株全菌体抗原, 両菌株のP. gingivalis抽出LPSと線毛抗原に対して, 健常者群と比較して, 高いIgG抗体価を示したが, そのアビディティ力価は低かった。しかしながら, 治療後に患者群の血清IgG抗体価は有意に減少し, 16-1株線毛抗原に対するIgGアビディティ力価は有意に増加した。本研究では成人性歯周炎患者の血清IgG抗体は, 組織侵襲性の低いATCC 33277株より組織侵襲性の高い16-1株に対して, より鋭敏な反応を示すことを明らかにした。患者群のIgG抗体価は高いものの, そのアビディティ力価が低く, Pgingivalisの感染を十分に抑制, 排除できないと思われる。健常者群では機能的なIgG抗体がP. gingivalisの感染を防御していることを示唆した。また初期治療によって成人性歯周炎患者では, より機能的なIgG抗体の産生が導かれる可能性を示した。

Details

ISSN :
1880408X and 03850110
Volume :
38
Database :
OpenAIRE
Journal :
Nihon Shishubyo Gakkai Kaishi (Journal of the Japanese Society of Periodontology)
Accession number :
edsair.doi...........63df107c448268ae8fa45fcb41e6f9d3
Full Text :
https://doi.org/10.2329/perio.38.261