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Histopathological Features of Excised Fistulous Tracts in Cases with Multiple Anal Fistulas

Authors :
Takayoshi Utsunomiya
Yoshihiro Horichi
Tsuneyoshi Yao
Okihiko Shibata
T. Kawano
Shinichi Kikuta
Source :
Nippon Daicho Komonbyo Gakkai Zasshi. 60:205-212
Publication Year :
2007
Publisher :
Japan Society of Coloproctology, 2007.

Abstract

目的, 対象と方法 : 一次口を別にする瘻管を2本以上をもつ痔瘻33例 (男性31人, 女性2人) 瘻管総数67本について瘻管を完全切除し, その組織像を検索した. 結果 : 多発性痔瘻では外括約筋を貫く肛門管に対し放射状に直走する瘻管, 組織型では瘻管形成型 (37/67) が多く, 一次口の位置では6時位 (18/67) に多かった. 瘻管内に肛門腺を認める症例は49% (33/67) であり, IV型痔瘻はなかった. 瘻管組織の特徴は, 膿瘍併存型痔瘻でも脂肪組織内に炎症細胞の浸潤を認めるものの, 膿瘍を強く形成する症例はなかった. 瘻管形成型, 膿瘍併存型痔瘻にみられる肛門腺は分葉型 (20/33) を多く認めた. 円柱上皮と移行上皮で構成される管壁では腺管破壊像と粘液産生能を認めたが, 扁平上皮化生で構成される肛門腺は, 管壁の破壊像, 粘液産生能はなく, 管壁周囲の炎症は軽度あるいは消退していた. 結論 : 多発性痔瘻の瘻管は, 炎症性細胞の浸潤は弱く, 肛門腺の関与する割合は半数以下であり, 肛門腺は感染に弱いが扁平上皮に化生するため炎症は消退しやすいと推測された.

Details

ISSN :
18829619 and 00471801
Volume :
60
Database :
OpenAIRE
Journal :
Nippon Daicho Komonbyo Gakkai Zasshi
Accession number :
edsair.doi...........6b3dae65015477898ddc5f2075161ba5
Full Text :
https://doi.org/10.3862/jcoloproctology.60.205