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Significance of immunological diagnostic methods in primary cancer of the liver
- Source :
- Kanzo. 20:1164-1173
- Publication Year :
- 1979
- Publisher :
- Japan Society of Hepatology, 1979.
-
Abstract
- 慢性肝炎,肝硬変からの発癌過程追跡例17例を含む188例の原発性肝癌について,癌胎児性蛋白(AFPおよびCEA), B型肝炎ウイルス(HBV)および補体系の変動を長期間経時的に追跡し,これら免疫学的診断法の臨床的意義を検討した.AFPは本症の診断に極めて有用で,診断確定時のAFP値の推移をみても比較的低値例の占める割合が年々増加しており,肝炎,肝硬変に肝癌を併発した例の多くは,他の所見に先がけてAFPの漸増がみられた.CEAの陽性率は比較的低率で,しかもその値も低いものが多く,転移性肝癌との鑑別には有用ではあるが,肝硬変との鑑別や原発性肝癌の早期診断の指標には有用でなかった.HBs抗原陽性例は54.0%で,血清補体価も比較的高値の傾向にあった.慢性肝疾患ことにHBs抗原陽性者で,AFPなどを指標とした定期的な観察は,本症の早期発見に重要であると考えられた.
Details
- ISSN :
- 18813593 and 04514203
- Volume :
- 20
- Database :
- OpenAIRE
- Journal :
- Kanzo
- Accession number :
- edsair.doi...........bdbb97b60e554bce8df8ed28d2243c3c
- Full Text :
- https://doi.org/10.2957/kanzo.20.1164