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Effects of long-term immunization with oral bacteria on the periodontitis in rats
- Source :
- Nihon Shishubyo Gakkai Kaishi (Journal of the Japanese Society of Periodontology). 29:788-796
- Publication Year :
- 1987
- Publisher :
- Japanese Society of Periodontology, 1987.
-
Abstract
- ラットの歯頸部に存在し, 歯肉縁上プラーク中で優位に占める3種の細菌を6ヵ月間皮下注射した際の歯周組織病変に与える影響を検討した。免疫群 (n=10) ラットには, 3種の培養細菌 (A: Actinomyces, B: Streptococous, C: Veillonella) のホルマリン処理菌液を2週間に一度, 12回皮下注射し, 対照群 (n=8) ラットは, 未処置とした。実験開始の6ヵ月, 9ヵ月, 屠殺時の12ヵ月に血液と上顎右側口蓋側歯頸部よりプラークを採取し, 細菌学的検索に, 右側下顎はH-E染色による組織切片作製後, 組織学的検索に, 左側上下顎は歯槽骨吸収スコアー計測のための検体に供した。屠殺時採取した頸部リンパ節リンパ球の3種の細菌に対する分裂反応および血清IgG抗体価を測定した。その結果1. A菌に対する抗体価は, 免疫群で経時的に78, 208, 204EUと有意に上昇した。B菌では, 変動なく, C菌では経時的に減少した。2. 頸部リンパ節の反応は, A菌のみ免疫群で高く, 対照群との間に有意差が認められた。3. 歯頸部プラーク中における3種の細菌の割合は, 実験開始時に比べ屠殺時には免疫群, 対照群ともに減少した。4. 組織学的に接合上皮直下に, 両群とも多形核白血球, 単核球の浸潤がみられ, 上皮の根尖側移動と歯槽骨吸収が生じていた。しかし, 免疫群と対照群との間で有意差は, 認められなかった。
Details
- ISSN :
- 1880408X and 03850110
- Volume :
- 29
- Database :
- OpenAIRE
- Journal :
- Nihon Shishubyo Gakkai Kaishi (Journal of the Japanese Society of Periodontology)
- Accession number :
- edsair.doi...........da299ec79b83935ab40a6b1e0f209775
- Full Text :
- https://doi.org/10.2329/perio.29.788