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Cytologic study of mucoepidermoid carcinoma of the parotid gland
- Source :
- The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology. 38:497-503
- Publication Year :
- 1999
- Publisher :
- The Japanese Society of Clinical Cytology, 1999.
-
Abstract
- 耳下腺原発粘表皮癌4例の捺印細胞診標本を用いて, 粘液細胞, 扁平上皮細胞, 中間型細胞の細胞学的特徴とその出現傾向, および組織標本との比較検討を行った. 本腫瘍の粘液細胞領域および扁平上皮細胞領域の組織学的分布は症例間で異なるため, 局所から採取された捺印細胞診標本の細胞像は, 必ずしも組織標本に対応していなかった. そのため細胞診において粘表皮癌を推定するために, 粘液細胞, 扁平上皮細胞, 中間型細胞の3者を6つの型に細分類した. すなわち, 著明な粘液産生性のため杯細胞に類似したMu-1, 核偏在性で淡染性細胞質を有すMu-2, 核中心性で細胞質に乏しいIn-1, 重厚感のある細胞質と粘液様空胞を有すIn-2, N/C比大で層状構造を有すSq-1, 多核細胞を含む多稜形細胞質を有すSq-2である. これら6型の細胞の出現傾向をみると中間型細胞 (In-1, 2) が中心をなし, 粘表皮癌の診断に当ってIn-1, 2の同定が重要であると考えられた. 粘表皮癌を構成する粘液細胞, 扁平上皮細胞, 中間型細胞は, 細胞質および核所見により微妙に異なる細胞形態を示すため, 各細胞の特徴を十分に認識しておく必要がある.
Details
- ISSN :
- 18827233 and 03871193
- Volume :
- 38
- Database :
- OpenAIRE
- Journal :
- The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology
- Accession number :
- edsair.doi...........e3114caccf72e2a23a3749948ca088bd
- Full Text :
- https://doi.org/10.5795/jjscc.38.497