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EFFECT OF 5-HYDROXYTRYPTAMINE INJECTED LOCALLY INTO THE BRAIN STEM ON EEG AND ECG IN CHICKENS

Authors :
Goto J
Ikeda H
Source :
The Japanese Journal of Veterinary Science. 31:265-270
Publication Year :
1969
Publisher :
Japanese Society of Veterinary Science, 1969.

Abstract

著者らは, ニワトリの脳幹内に局所的に注入した 5-hydroxytryptamine (5-HT; serotonin) が, 脳波および心電図にどのような作用を及ぼすかを検討し, 次の結果を得た. 1) 5-HT (10~30μl) を後部視床背, 腹側部領域および後部視床下部領域に注入すると, 2分前後に脳波の非同期化(20~30μV, 20~30Hz)が, まず注入側に現われ, 6~8分後に高振幅波(80~100μV, 1~3Hz)が, 上述の非同期の波に混入し, 次いで, 高振幅, 徐波(100~120μV, 2~3Hz)が現われ, 60分前後継統して, 注入前の脳波にもどった. 一方, 反対側の脳波では, このような変化は見られなかった. 2) 5-HTを後部視床背, 腹側部領域に注入すると, 心搏動数の著しい減少が, 30秒以内に起こった. この減少は8分以上継続して, その後次第に増加し, 26分後には, 注入前の心搏動数にもどった. 3) 5-HTが脳波に及ぼす影響は, 脳への血液供給の不足を起こす間接的な作用の結果とは考えられない. 4) 後部視床背・腹側部領域および後部視床下部領域に注入された5-HTは, 約1mm3の球状に拡散することから考えると, 上記の脳波の二相性の変化に関与する受容器は, これらの領域に存在するものと思われる.

Details

ISSN :
18811442 and 00215295
Volume :
31
Database :
OpenAIRE
Journal :
The Japanese Journal of Veterinary Science
Accession number :
edsair.doi.dedup.....faa7252b451ec947307d7297c03251a9