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Studies on dynamics of vegetation recovery and mycorrhizal associations on a denuded area formed by thick volcanic deposition of the 2000 eruption on Mt. Usu, Hokkaido, Japan

Authors :
Obase, Keisuke
Source :
北海道大学演習林研究報告. 66(1):1-31
Publication Year :
2009
Publisher :
北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 森林圏ステーション, 2009.

Abstract

火山性撹乱地における植生の再生過程と、菌根形成の実態、菌種構成の把握、菌接種試験を通じて、植物の定着に菌根共生が与える影響を明らかにした。調査地は2000年に噴火した有珠山の西山火口付近とした。スギナやオオイタドリ、アキタブキなどの多年生植物が、噴火直後から広範囲に裸地に侵入し、被覆を増加させていた。木本植物ではドロノキ、オノエヤナギ、エゾノバッコヤナギが優占し、着実に成長していた。全ての植物種において菌根形成が確認された。スギナ、オオイタドリにおける菌根の形成頻度は低かったが、その他の植物種では高い値を示していた。ヤナギ科3種では、全個体で外生菌根(ECM)が確認され、ウラムラサキ、ワカフサタケ、イボタケ、ラシャタケ属菌が比較的高い形成割合を示していた。接種試験より、優占的に確認された菌種は、樹高、各器官部乾燥重量、根長を増加させることが明らかとなった。噴火直後の植生再生初期の立地においても、侵入してきた植物は高頻度で菌根を形成しており、ECM共生がヤナギ科木本植物の成長を促進させていると考えられた。

Details

Language :
Japanese
ISSN :
13470981
Volume :
66
Issue :
1
Database :
OpenAIRE
Journal :
北海道大学演習林研究報告
Accession number :
edsair.jairo.........0def43691394fc5d6a1a2ada7daf5dd9