原著 要支援者における生活活動度の関連因子について

［目的］要支援者おける生活活動度の関連因子について検討すること．［方法］通所サービス利用者47名を対象に主要評価項目の生活活動度は Life Space Assessment（LSA）にて評価した．LSA との関連を調査する副次評価項目として，一般情報年齢，性別，介護度，同居人数，既往歴数，通所リハビリテーション利用期間，教育歴，身体機能として，Body Mass Index（BMI），骨密度，Mini Nutritional Assessment（MNA），握力，Timed Up & Go Test（TUG），歩行速度，開眼片足立ち，膝伸展力，歩数，精神機能として，Mini Mental State Examination（MMSE），老研式活動能力指標（老研式指標），Quality of Life （QOL）の尺度には WHO-QOL 26，うつ尺度には Geriatric depression scale 15（GDS），生活活動度として，ころばない自信，入浴動作，休めず歩ける，人とのつながり，Pain Disability Assessment Scale（PDAS）についてそれぞれ調査した．［結果］LSA 得点との関連は，MNA（r＝0．39，p＝0．01），握力（r＝0．40，p＝0．01），TUG（r＝－0．45，p＝0．00），歩行速度（r＝0．59，p＝0．00），膝伸展力（r＝0．41，p＝0．01），GDS（r＝－0．35，p＝0．02）,PDAS（r＝－0．50，p＝0．00），老研式指標（r＝0．38，p＝0．01），ころばない自信（r＝0．62，p＝0．00），休めず歩ける（r＝0．41，p＝0．01），人とのつながり（r＝0．40，p＝0．01）であった．