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桜島の噴火活動の盛衰に伴う雨水・土砂流出量の変化

Source :
鹿児島大学農学部演習林研究報告 = Research bulletin of the Kagoshima University forests. 32:17-22
Publisher :
鹿児島大学

Abstract

桜島の噴火活動に盛衰に伴う雨水・土砂流出量の変化について、現地調査結果に基づき検討した。得られた結果は次の通りである。(1)現地降雨実験によれば表面侵食による流出土砂量と表面流出量は、期間雨量の増加に伴って大きくなる傾向にあるが、同程度の期間雨量に対する流出土砂量と表面流出量は、噴火活動が活発な時期を想定した火山灰散布後の斜面のほうが大きい。また、表面流出量当たりの流出土砂量の値(SD/SR)は、火山灰散布後の斜面のほうが散布前のそれよりも大きな値を示した。(2)噴火活動の盛衰を漂流の流出モデルにおけるパラメータ地の変化によって表すと、損失雨量およびマニングの粗度係数は散布前のそれに比べ減少した。マニングの粗度係数の変化は、火山灰散布前後の斜面における表層火山灰層の粒径の違いと調和的であった。また、流出発生息(計算値)は期間雨量の増加に伴って大きくなる傾向にあるが、同程度の期間雨量に対する流出発生息(計算値)は火山灰散布後の斜面のほうが大きな値を示した。

Details

Language :
Japanese
ISSN :
13449362
Volume :
32
Database :
OpenAIRE
Journal :
鹿児島大学農学部演習林研究報告 = Research bulletin of the Kagoshima University forests
Accession number :
edsair.jairo.........8813ba3aaff5dbd6e66f2b53039b32b9