Competence of Humanities University Students in Mathematics and Physics

STEAM のE(engineering),A(arts)の「つくること」「デザインすること」を通して,Society5.0に求められる創造的な問題解決やイノベーションを創出する力の伸張を促す取り組みが注目されている。「つくること」「デザインすること」の根底として,「理」を見る力や「理」を解く力が不可欠で,これらは創造的な問題解決やイノベーションを創造する力の根底でもある。本研究では,文系学生を対象とし,物体が動くありさまやそのふるまいを数学や物理を用いて解説する活動を通して,「理」を見る力,解く力としての数学・物理に関する能力を調査した。その結果,日常の現象に対して中等教育までで習った概念や原理・法則に関する知識を当てはめることはある程度できるが,数理的,物理学的に現象を捉えることはできておらず,「理」を見る力,解く力はかなり乏しいことがわかった。
In this study, we investigated the Competence of humanities major university students to understand theorems through activities that explain the phase and behavior of objects using mathematics and physics. As a result, it was found that students could apply the concepts, principles, and laws as knowledge learned in secondary education to phenomena, but lack the ability to understand theorems mathematically and physically.