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A Study of Kant understanding in Jaspers: In Relation to the Moral Action

Source :
教育学部紀要 = Annual Report of The Faculty of Education. 52:49-61
Publication Year :
2018
Publisher :
文教大学, 2018.

Abstract

本稿では,まずヤスパースがカント哲学をどのように理解していたかを考察する.その際,主に次の二つの著作を分析する.一つは『大哲人たち第1巻』(1957)の「哲学することを生み続けている創立者たち」という分類の中の「カント」についての論述である.もう一つは,論文「カントの「永遠平和にために」」(1957)である.主にこの二つの著作を分析することを通して,ヤスパースにおけるカント理解について考察する.その内容は,認識解明の構造としての感性と吾性のの関係,二律背反,批判的方法,理念と道徳的行為,思考法の革命と理性の限界,政治的歴史観,永遠平和論である.これらの考察を通して,ヤスパース哲学においてカント哲学がどのように受容され,どのような影響を与えているかを探る.それゆえ本稿の目的は,ヤスパースにおけるカント哲学の理解の仕方を,道徳的行為との関連において明らかにし,それを基にヤスパース哲学におけるカントの影響を探ることにある.

Details

Language :
Japanese
ISSN :
03882144
Volume :
52
Database :
OpenAIRE
Journal :
教育学部紀要 = Annual Report of The Faculty of Education
Accession number :
edsair.jairo.........b6e265928750aeeb66ea34be6fc85528