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The present situation and risk factors of child abuse and neglect

Authors :
Hiroki, Sasakawa
Source :
心理臨床科学 = Doshisha Clinical Psychology : therapy and research. 9(1):31-38
Publication Year :
2019
Publisher :
心理臨床科学編集委員会, 2019.

Abstract

児童虐待は著しく増加し深刻な状況にあり,公認心理師を含む多職種のチームアプローチが期待されている。本稿では,それらの連携の基礎となる児童虐待の現状と,リスク要因について概説することを目的とした。平成30年度の全国の児童虐待対応件数は,159,850件であり過去最高であった。また平成29年度の虐待による死亡事例は50例(52人)であり深刻な状況にあった。これまでの調査の結果から,児童虐待の子どものリスク要因は,「激しい泣き」などの育てにくさや,「不登校」や「家出や夜間徘徊」といった非行に関した問題行動がみられた。また養育者のリスク要因としては,養育能力の低さや,社会的な不適応を招く「攻撃性」「衝動性」といった性格的特徴があげられた。このようなことから,公認心理師の相談・援助にあたっては,その症状や問題行動の背景に児童虐待のリスク要因を考慮し,注意を払わなければならないことが示された。<br />短報

Details

Language :
Japanese
ISSN :
21864934
Volume :
9
Issue :
1
Database :
OpenAIRE
Journal :
心理臨床科学 = Doshisha Clinical Psychology : therapy and research
Accession number :
edsair.jairo.........b8fef851dacfc327e81a30d99a67ccac