Back to Search Start Over

Use of the '-teiru' Form from the Viewpoint of Utilizing the Mother Tongue: Re-consideration of Difficulties in its Acquisition by Chinese Speakers

Authors :
RAN, Luyun
Source :
一橋大学国際教育センター紀要. 9:73-84
Publication Year :
2018
Publisher :
一橋大学国際教育センター, 2018.

Abstract

テイル形は初級に出た文法項目であるものの、中国語話者の習得は早い段階に固定され、中級や上級になっても顕著な変化が見られないとされている。本稿では特にタの誤用が多く出ている過去テンスの「進行中」と現在テンスの「結果残存」を対象として、中国語の発想と中国語話者の意識を考慮に入れテイル形を習得する際の困難点を再考察し、中国語話者の習得を妨げる要因を新たに探り、母語を活用した上で自己チェックできるルールを提案した。その結果、過去テンスの「進行中」にタの誤用が多かったのはテンスの習得ができていないためであり、対応する中国語の表現は「当时(その時)+在」であることが分かった。一方で、現在テンスの「結果残存」に対応する「着」は日本語のテイルの意味内容と異なり、日本語の変化と結果の状態を同時に言語化することを理解させると逆に誤用になる可能性があると観察された。以上を踏まえ、タとテイルを区別するのには変化を目撃したかというルールの方が理解しやすいことを提案した。

Details

Language :
Japanese
ISSN :
21856745
Volume :
9
Database :
OpenAIRE
Journal :
一橋大学国際教育センター紀要
Accession number :
edsair.jairo.........c5837c67e7f9bf51e8cf7af2d154cebb