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虚血,再潅流障害における転写因子NF-κB活性化の関与
- Source :
- 金沢大学十全医学会雑誌. 104(1):54-63
- Publication Year :
- 1995
- Publisher :
- 金沢大学十全医学会, 1995.
-
Abstract
- 金沢大学 医 第2外科<br />虚血,再灌流障害におけるNF-κBの関与を検討する目的で,IL-6遺伝子を指標にして低酸素化,再酸素化によるNF-κBの活性化を研究した. 1)低酸素化によって,転写因子NF-κB活性化によるIL-6遺伝子の転写活性は経時的に増強し,低酸素開始後5時間では,コントロールに比べ約5倍まで転写活性が増強した. 2)転写因子NF-κBの活性化は再酸素化により元に復した. 3)低酸素化によるNF-κBの活性化は,抗酸化剤であるNAC,トコフェロール,チロシンキナーゼインヒビターであるゲニステインによって抑制された. 4)低酸素化によるNF-κB活性化は,MAPキナーゼファミリーに特異的なフォスファターゼであるCL100の多量発現により抑制されたが,MEK1ドミナントネガティブの多量発現によっては抑制されなかった.以上より,虚血,再灌流障害の一機序として,低酸素化による転写因子NF-κBの活性化の関与が示唆された
- Subjects :
- 再灌流損傷
転写因子
虚血
NF-Kappa B
Subjects
Details
- Language :
- Japanese
- ISSN :
- 00227226
- Volume :
- 104
- Issue :
- 1
- Database :
- OpenAIRE
- Journal :
- 金沢大学十全医学会雑誌
- Accession number :
- edsair.jairo.........e9781eae7ca4b4be587c7f9d1c73512e