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中学生における「生きる力」の心理学的検討2 -CAMIにおける「努力」「他者の援助」と意味ある他者・進路発達の関係-
- Publication Year :
- 2012
-
Abstract
- 本研究は,ニート率が高い沖縄県名護市の中学生における「生きる力」,「意味ある他者」,「キャリア発達」の関連を検討することを目的とする。研究仮説を「意味ある他者の支えを感じている子どもは,自ら行動し努力することができると認識し,それが学力にも良い影響を与え,望ましいキャリア発達をしている」とし,達成における手段ー目的関係の理解を捉えるCAMI理論を中心に,2つの研究を実施し分析と考察を行った。研究目的1では,「意味ある他者」の調査結果を因子分析し,CAMIとの関連を検討した。研究目的2では,CAMIとキャリア発達(CMAS-4)との関連を検討した。CMAS-4は「運の保有感」からは負の影響を受け,「努力と他者の援助の保有感」からは正の影響を受けていた。このことから,日頃「他者に支えられて努力できる」と認識している生徒は,キャリア発逮も促されているといえる。「学力」へは,「関心度」が正の影響を与えていた。2つの研究から,努力し行動できると認識する生徒は,かかわりの強い他者の援助を受けながら,「生きる力」を育み,望ましい「キャリア発達」をしており,その結果「学力」をつけているといえ,研究仮説が概ね正しいことが確認された。
Details
- Database :
- OAIster
- Notes :
- 1754079 bytes, application/pdf, Japanese
- Publication Type :
- Electronic Resource
- Accession number :
- edsoai.ocn998853535
- Document Type :
- Electronic Resource